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六壬

【誰でも応用できる「易医漢方」】 佐藤六龍著


【誰でも応用できる「易医漢方」】

佐藤六龍著

(香草社会報誌・季刊「五術」平成16年9月号に掲載文から抜粋)



日本は周易が非常に盛んです。五術家も一般教養人も好きです。しかし占術としては最低というより、論ずるに足りない愚劣なもので、占いとしては使用にたえないものであることは、何度もこれまで記してきました。

江戸時代の周易の人々は、この周易を使って薬を用い病を治す「易医」という書を数多く書いています。これは日本独特のものです。
中国や当流では周易ではなく、易卦を符号化して、コンピュータと同じ原理を用いて漢方薬を用いる「易医」というものを考え出しました。

病人を診、漢方薬を用いるのに、易卦をたてるのではなく、病人の病状体質を、易卦に符号化して、漢方薬を用いるのです。易医というと、易卦をたてる、と勘違いする人が多いのですが、そんな偶発的なことで、病気が治るものではありません。

易卦は六爻あって一卦となり、基本卦が八卦で六十四卦の易卦が構成されます。これに病状体質をあわせたものが、本当の易医なのです。

病人をまず「陰陽」に分け、次に「四要」を分け、次に「経絡」を分け、「熱寒」を分け、「実虚」を分け、「風水燥湿」を分けるのです。つまり病人の体質・病状を六段階に分けるのです。符号として陰陽に分けます。そうしますと、六段階ですから、六爻におさまり、一つの易卦になります。

そして、その易卦にはそれぞれ漢方薬の処方が配されていますから、すぐ病人にあった処方が得られるわけです。
サラリーマンの人がカゼをひいたとき、カゼはひいたがまだ勤めに出ている(元気があるから陽)、会社を休んで床についた(元気がないから陰) − これで上爻がきまります。

次に苦痛部を調べます。のどが痛い、腹が痛いで外側なら陽、下痢なら陰 − これで五爻が決まります。
次に病気の位置を陰陽に分けます。(略)
次に病症の熱と寒を陰陽に分けます。
次に病気の勢いを実と虚の陰陽に分けます。
次に病気の原因、寒さにあたったのか、冷えすぎたのか、というのを陰陽に分けます。
こうして陰陽を六回分け、一つの易卦を出していくのが易医です。

熱があるが会社に出た「陽」、頭がガンガンする「陽」、初期である「陽」、のどがかわいて水を飲む「陽」、日頃元気である「陽」、残業して夜おそく風にあたった「陽」、で、乾為天という易卦になります。

処方は、大青竜湯という処方になり、これを二服も飲めば、汗が出ていとも簡単に治ります。

要は、易医は、病位の陰陽・病位の四要・病位の経絡・病症の熱寒・病勢の実虚・病因の風水燥湿を、陰陽の記号に分けてみる方法です。



























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この夏オススメの一冊!




〜 『測字秘考』の巻頭ページから、抜粋 〜



『測字秘考』発刊によせて

山内久司


小学生の時、吉川英治の 『三国志』を読みふけった。

千里草何青青     千里の草何ぞ青青たる
十日下猶不生     十日の下なお生きず


董卓という暴君が呂布という武将に殺される前夜に、風に乗って、どこからともなく聞こえてくる童歌である。

「千里の草は何と青々と茂っているではないか、しかし十日もたたないで枯れてしまう」
「千里草」は「董」の字を分解したもの、「十日下」はあわせると「卓」 の字になる。
董卓の運命の尽きたことを示しているのである。

翌日、帝の位を奪うため、宮中へむかう董卓の前に、青い衣を着た道士が、白い旗に「口」の字を二つ書いて通りすぎ、横の路に消える。口を二つ重ねると「呂」の字になる。呂布に殺される事を暗示している。

私が測字らしきものに出会った最初である。この奇妙な情景は、強烈な印象を残した。

しかし少年の私は、それよりも関羽・張飛の武勇伝や、諸葛孔明の知謀のほうに夢中になり、特に孔明の駆使する遁甲の術を知りたいと心から、願っていた。後年、遁甲を正式に学ぶ動機となったのである。

この度、佐藤六龍先生が「測字・拆字」の本を書かれると開き、期待していたが、ゲラの段階で拝見して、測字の奥の探さに驚いた。漢字を縦横に駆使しながら、人間の運命を推し量る学識と発想の豊かさに驚嘆したのである。といっても抽象的な事が書かれているわけではない。
実例が豊富で、それが実に面白い。

正直いって、「当たる当たらない」を云々する運命学の本ではない。掌の上でころがすように、自由自在に漢字をあやつりながら、中国四千年の知恵の占を悠々と遊び、逍遥する面白さを満喫できる本である。

フランスの哲学者パスカルは「人間は考える葦である」といった。オランダの歴史家ホイジンガは人間を「ホモ・ルウデンス」つまり「遊戯人間」と呼んだ。西洋の思想家たちの定義に従えば、人間は「考え、そして遊ぶ存在」である事になる。

『測字秘考』は漢字を前にして、考え、そして遊ぶ「人間通」 の占術であると言ってもよい。

測字の魅力にとりつかれそうである。少年の時、三国志を読んで感じたような激しい心臓の動悸はないにしても、老年にさしかかった私は、この本を前に、ゆるやかな心のときめきを覚えるのである。

最後に、古希を越えられて、この大著を書かれた佐藤先生のエネルギーと学識に驚嘆しながら筆をおく。

   平成丙子年九月









はじめに

測字の楽しさを



このたびの著作は、小生の七十年のうちでいちばん「楽しく」書けた作品です。と同時にいちばん「苦しく、手間のかかった」作品です。というのは、日本でこの占術を物した人は一人だけで故人になっています。著作物はこの人の一冊のみで、他にまったくないものなのです。
 
「楽しく」というのは、占術の中でいちばん学問的で気品があり、中国三千年の文化文芸の凝縮されたものを、浅学非才ではありますが、自分で一つ一つひもといた、という点にあるのです。ともかく、中国の歴史、風俗がこの書をものすることにより、これまでの何百倍か、身についたことでしょう。これを「楽しく」書けた、と自負したのです。

「苦しく、手間のかかった」というのは、前述のように、参考書は日本に一冊もありませんし、訊く人も一人もいません。中国の原本も、この測字の書は数が非常に少なく、あっても、占術書とはすこし異なり、文字の解釈ですから理解するのに非常に時間がかかるのです。


本文に述べてありますが、今回小生が用いた中国の測字書は、『字触』という書で、占術書でも易者の著作物でもありません。明代で科挙の試験に合格し、進士として政治家となり、大変に活躍した人で、しかも文学的にも名声を博した大学者の著作物を底本としたのです。そのため、文章は名文ですし、歴史をふまえ故事をふんだんに使っての記述で、日本人としては理解するのに大変に苦労しました。原著者は、「古今ノ書、読マザル所ナク、ヨク文章ヲツヅル」とある、大学者です。

ともかく文章でわからない所がほとんどです。一字一字を辞書により、歴史年表をくり、故事をさぐり、それから占術的な感覚でもう一度ながめなおさなければ、どんな短い文でも、二字の単語でも、解釈がなりたたないのです。

今度のことでわかったのは、風習のちがいと、文章を書く場合の漢字の使い方の複雑さの二点でした。さらに、測字に関係のないことですが、漢字というものの不思議さです。今回、辞典をひもといて、部首と本字の関係の乱雑さにはあきれました。辞典を五冊ひけば五冊とも、本字が入っている部首が同じ字であってもちがうのです。一書はくちへん、一書はきへん、一書はぎょうにんべんにその字があるという、まったく御都合主義の感でした。

もちろん、辞典編者の考えなのでしょうが、小生のような無学な者には、もうひとつ解せない点でした。

さて、こうした苦労がありましたが、これまでの占術とはちがった、中国の文化、風俗とそこに述べられた小説のような奇談には、小生は魅せられ、350枚をものすることできました。

最後にいえば、苦しみがあったから、この面白さが倍になったかと思われます。読者の皆さまにも、この面白さ、楽しさをぜひとも味わっていただきたいと思います。

小生の趣味嗜好から、わざと原文の味を皆さまにもと思い、訳もつけましたが、原文の読み下しをなるべく多く入れました。原文がきらいな方は、解説だけでも十分に、測字の面白さはわかっていただけると思います。


【注】 著作の方法は、まず一字一字を、角川の『新字源』と、支那文を読む為の『漢字典』であたります。次で『大漢和辞典』十二巻をひもとき、最後に中国の大陵版『辞源』二巻と台湾の『辞海』四巻で結論を出すのです。この手順をふまないと、誤った解釈がでてしまうのです。

日本の辞典では、理想の都、中国の辞典では死後の世界。日本では身分のいやしい洗濯女、中国では洗濯女から皇后になるで玉の輿、というように正反対の解釈が出てきますから、日本の辞典は、信用がおけなかったり、文意がたりなかったりするのです。

この外、中国の『人名辞典』や『聨緜字典』をひもとくのです。しかし、本文にも書いてありますが、辞典にない俗語があるのには困りました。しかし、一つ一つやることにより、いろいろの知識を身につけることができたのは、やはり「楽しさ」の魅力にひかれたのでしょう。

なお、占例がだぶっているのが二、三ありますが、これは観点のちがいで章にまたがって入れたものです。乞了承を。

大変に手前ミソの、キザな前がきになりましたが、著者の意をくみとっていただければ幸いです。

                              佐藤六龍


   平成八年五月吉日



















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◆ もくじ 抜粋 ◆

(内容は一部変更になる場合があります)
平成三十一年の潮流
暦日と季節の解説
暦日の吉凶総覧表
今年の吉方・凶方
開運・発展のための五術運命学
五行易入門
紫薇推命入門
恋愛・結婚の易占い
体質別スローフードで病気予防
玄米食健康法の利と害
漢方食餌療法
姓名の吉数・凶数
財運の占い方
傾斜による運勢の占い方
馬氏養気功
開運指紋占い
天中殺・空亡の見かた
地位昇進の名前
財運獲得の名前
開運する家相
成績向上の子供部屋
正統風水入門
吉相墓の建て方・墓相の話
ホクロ占い
日と時間の占い方
顔相占い
買い物と方位
人相でみる病気の予兆
社相の見方
ボケ予防と老化防止の漢方食養法
財運をなくす天劫の門
不和争論をおこす羊刃の門
手相による運勢判断
干支・九星別月盤早見表の見方
年齢早見表












手相・特別秘伝【甲尊線のみかた】(相)佐藤 六龍著


手相・特別秘伝

【甲尊線のみかた】(相)


- 季刊「五術」・昭和58年6月号掲載文から抜粋 -

佐藤 六龍著




「金面玉掌」の中の「玉掌流」手相術には、その判断の根拠、原理に「奇門遁甲」が応用されています。
奇門遁甲には、三奇・六儀から成る「九干」というものがあり、







の九つをいいます。

この「九干」を掌の線とその状態にあてはめたものが、玉掌流手相術なのです。線を天盤、状態を地盤として、遁甲の原理にしたがって判断するわけです。

「九干」ですから、線は九本であり、いままでそのことに何の不思議も感じなかったのかもしれません。

しかし、奇門遁甲には「甲尊」というものがあり、「玉掌」が奇門遁甲の原理を応用したものである以上、当然「甲尊線」というもの
があってしかるべきなのです。

これがあるのです。

「甲尊線」ですから、その線によって判断する事がらは、当然、地位なり身分に関するものです。

いままで意識的に「甲尊線」について触れなかったのは、「甲尊線」がきれいに刻まれている人、線の状態のよい人が、ほとんどといってよいくらい、いないからに他なりません。

「甲尊線」自体がめずらしい、ということではありません。「甲尊線」は、だれにでも出ているほど平凡なものですが、きれいに刻ま
れている人が少ない、というだけのことです。

さて、その「甲尊線」ですが、「乙奇線」の内側、天任位(西洋流でいう金星丘)に、横一文字に刻まれる線をいいます。西洋流では
「保証線」とよばれ、生活を保証する線とされますが、「玉掌流」では、そうした見方はせず、身分と地位をつかさどる線、としてい
ます。

ただ、この「甲尊線」ですが、はっきりと刻まれている、ということが条件で、ふつうの人の場合、何本かのただの「しわ」である場
合が大部分です。それだけ、地位に恵まれる人が少ない、ということの証左でもありましょう。

「甲尊線」がはっきりと出ている場合、今度はその状態が問題となってきます。
「甲尊線」が、すっきりと一本きれいに刻まれている場合は、「甲尊線」が甲状になっている、とみます。つまり、奇門遁甲でいう
「甲甲」ですが、この場合、いずれかの分野でかならず一流となります。

「甲尊線」が弧を描いて下がり、末端で二又に分かれる場合を乙状といいます。「甲乙」ですが、いずれの分野でも高い地位につくことができます。

「甲尊線」に平行して、それを補佐するような線が出ているのを丙状とします。「甲尊線」がこうした状態になっていますと、いずれ
の分野でも目上からの引き立てが大きく、とんとん拍子で出世します。これが奇門遁甲でいう「青竜返首(甲丙)」です。

「甲尊線」が切れ切れになっている場合を庚状とします。いずれの分野においても、えらい人や目上から嫌われて、地位が転落することを意味します。奇門遁甲でいう「飛宮格(甲庚)」です。

「甲尊線」をまたいで障害線が出ている場合を辛状とします。いずれの分野においても、いろいろな障害があって、地位がなかなか上昇しません。これが奇門遁甲でいう「棍棒粉砕(甲辛)」です。

「甲尊線」においては、以上のような状態がよく出やすいものです。

「玉掌流」は、奇門遁甲の原理を応用しているだけあって、線とその状態においても、「格局」を構成しているものは、非常によく適
中します。

「甲尊線」が丙状になっていればすばらしく発展しますし、きれぎれの庚状になっている場合などは、むしろ「甲尊線」が出ていない
方がいいとさえいえます。

以上が「甲尊線」とその状態による判断ですが、「甲尊線」が最もよく作用するのは「木型」の手型である、ということも憶えておく
とよいでしょう。「木型」の手型というのは、指の節々の大きい手型のことです。「木型」の手における「甲尊線」は、ちょっとした
吉相をしていても大吉の相になり、いずれの世界においても、高い地位に長期にわたってついていられるようになります。

最後に、「甲尊線」と「記号」の組合せについても触れておきましょう。この場合、「甲尊線」ですから、「記号」も当然、天任位に
あることになります。

「記号」には、奇門遁甲の「八門」が割り当てられ、線の上や線にそってあらわれたり、丘位にあらわれたりする、細かい線でできた
形のことをいいます。

「甲尊線」にとって、もっとも好ましいのは「開号」とよばれる「記号」で、その他は、いずれも何らかの問題があります。

「開号」とは、細かい線が集まって、正方形または正方形をつくる「記号」です。

天任位に「開号」がありますと、富貴双全の相となります。富と地位を二つながらにして手にすることができますし、人望も高まり、
非常に楽しい人生を過ごすことができるようになります。









手相図

















【断易用神の矛盾】佐藤六龍著



【断易用神の矛盾】

佐藤六龍著

《季刊「五術」平成15年3月号から抜粋》



五術そのものは理論とその構成がしっかりしており、ほとんど矛盾がないのですが、それを応用する側が使用する時に、変な使い方をするために矛盾が出てくるのです。周易などは、これを逆手にとって「易は変を尊ぶ、五行易などのように型にはまったのとはちがう」などという詭弁をろうするしまつです。

気をつけないと五行易も子平以上に矛盾が百出する占術です。こう書きますと五行易がさもあやふやな占術のように思われがちですが、そうではありません。前述しましたように、原則はまったく矛盾がなく、応用者側が勝手に矛盾を平気で作ってしまうからです。

そのよい例を今回は述べてみましょう。台湾の五術は、紫薇と五行易と風水が八割をしめています。

その書も本屋の棚のほとんどが五行易と紫薇と風水の三種です。そして、その五行易書のすべてが矛盾だらけ、卑俗な言葉でいえばインチキ・デタラメ判断の書なのです。

子平書では最近に先人の矛盾を説いた書が一種のみ出ましたが、五行易書は一冊(現在のところ)もありません。

五行易は周易とちがって、占事占的をものすごく細かくしぼって、それに対して用神という五行を設定し、それに対する他五行との生剋をみて吉凶成敗を占うものです。

ですから、ある五行を中心にみた場合と、他五行をみた場合とでは生剋がちがってくるのです。ここです矛盾というのは……。五行易の矛盾におちいる人は、この点がはっきり飲み込めていないのです。

悪口になりますが、台湾の五行易家はこうした矛盾がまったくわからない非常識家のみということになります。


次のは、台湾で数冊の五行易書を著している某氏の占例です。

〔占例……矛盾の五行易〕

五術を商売にしようとすることの可否を占う(占的)










この占的この易卦で二十二条の判断を下しているのです。

中国の古書『卜筮正宗』では一卦多占をいましめ、分占をすすめているのです。易者で食べられるか?の占的で二十二の断は多すぎます。こんな事はこの易卦を検討するまでもなくまちがい、という事はわかっています。五行易の矛盾という観点から一つ一
つ究明して五行易研究の参考に供しましょう。

小生の解説が多少、重箱のすみをほじくるアラ探しのような点があるかもしれませんが、そこが五行易の正当と矛盾のわかれ目、というふうに解していただくと幸いです。

「断」は台湾著の判断、「解」は六龍の解・註です。


1、世爻に朱雀を持ち、寅が卯の進神に化し、月から旺相。

 − 本人が五術を積極的にやろうとしている。
この業にむいている。

 − 誤りではありませんが、少し甘い断です。
五術開業の可否の占的で、むいている云云は用神外の断。積極的云云は推測。第一自己が積極的だからこそ、占断を乞うたのです。婚姻占などは相手がありますから相手の積極云云はあっても、自己占の場合に積極云云は少々おかしいのです。世爻が空亡の場合は迷っているという事が判断できますが……。

五術家にむいているか?というのと五術家開業の可否?とでは占的も用神もまったく違うのです。第一番目からおかしな断です。


2、卦中に財爻がない。

 − この業界そのものがあまりよくない。財利が地下にある象。非常に苦労があるだろう。

 − 誤断。占的用神とまったく無関係の事です。
五術家開業可否占で業界の内部まで判断するは論外。


3、月建亥と世爻寅が合し、日晨酉と化爻卯が冲する。

 − 本業をやめることもできず、しかもやめる事を考えている。

 − 誤断。五行易にこのような見方の原則はありません。月建と卦中支は旺相休囚と生剋と月破のみの関係であって、合をみる原則はありません。


4、世爻に子孫を持つ。

 − 小銭が入る。

 − 誤断。開業の可否占で子孫を小銭とするのは誤り。事業占・損得占なら妻財の原神で子孫を小銭としますが、希望占のような開業の吉凶占でこの断はまったくの誤り。

世爻用神の時に、六親が何がついても(忌殺帯身以外)吉凶なし、が正しい五行易です。


5、月建亥と世爻寅が合。

 − 亥は兄弟で散財、故に本業は散財で利なし。
しかし世爻寅は子孫ゆえ少し利がある、故にやめがたい。

 − 誤断。矛盾だらけ。

1では世爻が亥から旺相の吉とし、ここでは散財の凶とする矛盾。


6、卦身未が卦にない。

 − 無計画。

 − 誤断。卦身は一般にみないのが正しい五行易。
また無計画という象は、用神が空亡の時のみの象です。


7、世爻が応爻を剋す。

 − 改職にさまたげなし。自己の力がある。

 − 誤断。この占的には世応の関係はまったく関係ありません。応爻をみるのは彼我の関係のある占時のみ。また応爻を剋したから自己に力があるというのも誤断。自己の力の有無は世爻の旺相休囚と生剋のみ。


8、日晨酉が世爻寅を剋す。

 − 酉は父母。故に父母が反対している。

 − 誤断。自己の開業可否占で父母を両親とみるのは誤り。あくまでもたんなる酉金の剋とみるのが正しい断です。


9、午財が伏しており、世爻寅を洩らしている。

 − 妻女が暗黙のうちに反対している。

 − 誤断。2で妻財を業界内部の財運とみておき、ここでは妻女とみる兼断の矛盾。


10、子孫が世爻につき進神に化している。

 − 子女は賛成。

 − 誤断。自己の開業可否占で子孫を子女とみるのは誤り。しかも子孫を4で小銭とし、5で利益とし、ここで子女ととる兼断(三象意をみている)の矛盾。


11、月建亥の兄弟が世と生合。

 − 兄弟朋友は賛成。

 − 誤断。前述のように月建と卦中支の合をみるのは誤り。さらに自己の開業可否占で兄弟を兄弟朋友とみるのは誤り。しかも5で兄弟を散財として凶とし、ここでは兄弟朋友の賛成の吉とする吉凶の矛盾。


12、月建亥が世爻と生合。

 − 意思強く、五術の力量が満ち満ちている。

 − 誤断。3・5・11の項と、この断で四つの異
なった事象を一つの易理で兼断している矛盾。

3では亥寅の合で本業がやめられない。5では亥が兄弟で散財。11では亥の兄弟で兄弟朋友が賛成。12では亥寅の合で意思と力量が強い。同じ亥の兄弟爻でこれだけの矛盾の事象を述べているのです。


13、日晨酉が化出世爻卯を剋す。

 − 自己が無計画。

 − 誤断。6ですでに無計画を判断し、ここでまた同じ断を別な理から下している。まちがいではないが少々おかしい。しかも酉が卯を沖する兼断をすでに3で行なっています。


14、世爻に子孫を持ち、旺相で三爻の辰官鬼を剋す。

 − 自己に力があり、鑑定客を上手にあつかう。

 − 誤断。開業可否占にこうした判断はまったくの見当ちがい。しかも4で子孫を小銭云云と判じ、ここでは客あしらいと判じている。兼断の矛盾。


15、世爻に子孫を持ち子孫に化す。

 − 本業をすてられない。また別な業を持つ。
一つの身で両業を兼ねる。

 − 誤断。1・4・14とこの項で異なった事象を一つの易卦で兼断している矛盾。第一職業の数や種類は易卦に絶対に示されないのが正しい五行易。


16、六合卦に化す。

 − 業を変える事が吉。但し迷いが多い。

 − 誤断。このような象の断は、六合卦では絶対にでてきません。


17、壬申年に世爻寅を冲す。

 − 中国81年壬申に旧業をやめてしまう。

 − 誤断。開業可否占でこのような断は無関係で判断できません。


18、癸酉年に世爻化出卯を冲す。

 − 中国82年癸酉年は不運。

 − 誤断。17と全く同じ。堕官鬼が月建亥に囚。


19、官鬼が月建亥に囚。

 − お客が少ない。

 − 誤断。開業可否占で官鬼をお客とするは誤り。


20、官鬼が世爻を生じない。

 − お客が少ない。
 − 誤断。19と全く同じ。


21、寅午戌と三合火局す。

 − 自己の力によってお客より財を得る。

 − 誤断。これまでの判断とまったくの矛盾。
2では午の財がないといい、ここではない午に三合させている矛盾。


22、世爻旺相で進神に化す。

 − 父の反対をおそれず自己が説得する。

 − 誤断。これまでの判断と矛盾する断。
また日晨の酉からの剋を父の反対とみるのもおかしく、さらに旺相進神を自己が父を説得するという象も無理。



以上のように、一つの易卦で22の異なった事象を兼断しています。
しかもこの易卦は、五術を開業する事の可否いかん?を占う事に対しての立卦です。

それに対して22の事象を判断しているのです。開業可否に対する用神という事も、五類が互いに生剋しあうことも、まったく考えない、非常識無知な断易者なのです。

一つの易卦の中の妻財で、業界の財運、妻、求財の三種を平気でみています。子孫では自己の財、子供、自己の能力、職業の四種をみています。

用神があるのにこのように五類のすべてをみますと、子供はすべて小銭(財の原神)があり、お客を上手にあつかうという事になってしまいます。

妻は必ず財があり、その妻のつとめている業界は財運があって景気がよい、という事になってしまいます。

結論として、五行易の用神・用神の生剋、というきわめて初歩的な事を十分に理解しないため、こうした変な矛盾に満ちた五行易判断ができてしまったのです。

占術の原理原則には矛盾はなく、理路整然としているのです。それを使う側が変に応用するため、矛盾が出てくるのです。

皆さんはこの点をよくよく注意してください。









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本秘伝書は、この従来の十干と方位目的との
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方位を使用する方法を説いたものです。

凶方をいかに避けるかという除災秘法も十干別に
述べてあります。





◆伝授書の内容◆

【第一章 吉方十干応用秘法】


これまでの「奇門遁甲」では、「天盤」の十干に対してそれぞれ方位目的が定まっていました。即ち、甲尊は求官、乙奇は求安、丙奇は求財、丁奇は求智、戊儀は求信、己儀は求情、庚儀は求寿、求道は辛儀、求勝は壬儀、求定は癸儀と定まっています。

ところが、本章ではこの定まった十干と方位目的と全くちがった、自由に応用できる方位密法が説いてあります。


一、「天盤」にどんな十干があっても、自由に方位が使用できる秘法です。
一、「天盤」と「八門」、「天盤」と「八神」と希望目的を合わせる秘法です。
一、ある種の「天盤」に対し、まったく効果のない方位が説かれてあります。


「甲尊」の「天盤」は求官ですが、求官以外に、求安・求財・求智・求信・求道・求勝の各目的に合わせた使用密法が説かれてあります。

「乙奇」の「天盤」は求安ですが、求安以外に、求官・求財・求智・求信・求道・求勝の各目的に合わせた使用密法が説かれてあります。

「丙奇」の「天盤」は求財ですが、求財以外に、求官・求安・求智・求信・求情・求寿・求勝の各目的に合わせた使用密法が説かれてあります。

「丁奇」の「天盤」は求智ですが、求智以外に、求官・求安・求財・求信・求情・求寿・求道の各目的に合わせた使用密法が説かれてあります。

「戊儀」の「天盤」は求信ですが、求信以外に、求官・求安・求財・求智・求情・求寿・求道・求勝の各目的に合わせた使用密法が説かれてあります。

「己儀」の「天盤」は求情ですが、求情以外に、求安・求財・求智・求信・求寿・求道・求勝の各目的に合わせた使用密法が説かれてあります。

「庚儀」の「天盤」は求寿ですが、求寿以外に、求財・求智・求信・求情・求道・求勝の各目的に合わせた使用密法が説かれてあります。

「辛儀」の「天盤」は求道ですが、求道以外に、求官・求智・求信・求情・求寿・求勝の各目的に合わせた使用密法が説かれてあります。

「壬儀」の「天盤」は求勝ですが、求勝以外に、求官・求安・求財・求信・求情・求寿・求道の各目的に合わせた使用密法が説かれてあります。

「癸儀」は用法がむつかしく、利用範囲が狭まります。その点が詳しく説かれています。




【第二章 凶方十干除災秘法】

「奇門遁甲」は、開運の術であると同時に保身の術でもあります。
つまり、いかに凶方位を使用しないか−というのが吉方位を用いる以上に大切なのです。

本章では、この凶方をいかに避けるか−さらに、凶方を使用してしまったら、その凶方をどのようにして避けるか − を事こまかに説いてあります。つまり、

一、遁甲方位における凶方位の注意とそのさけ方が「天盤」の十干別に説いてある秘法です。
一、「天盤」と「八門」、「天盤」と「八神」の凶方のさけ方が説いてある秘法です。

凶方といっても、「天盤」の十干によってそれぞれ凶方がちがいます。それをいかに避けるかという除災秘法を、「甲尊・三奇・六儀」の「天盤」ごと事こまかにのべた章です。
ただ、丁奇の凶方は除災法がむつかしく「丁奇造作法」によらねばなりません。



【第三章 吉方天盤選定秘法】

「奇門遁甲」が、他占術より優れている点は、より現実的な開運法を行うということにあります。つまり、我々の現実生活に密着した欲望(希望目的)の達成にあります。いかに人より早く目的を成就し、希望がかなえられるか、という事が開運成功につながります。

それには、その希望目的にあった「天盤」の吉方位を選び、それをいかに上手に方位使用上で用いるか、にあるのです。これを本章では事こまかに説いてあります。つまり、

一、目的別による「天盤」の方位使用の象意が説いてある秘法です。
一、目的別による方位使用上の「天盤」の選び方が説いてある秘法です。

求官方位・求安方位・求財方位・求智方位・求縁方位・求信方位・求情方位・求寿方位・求道方位・求勝方位・求結方位 − について「天盤」の選び方が詳しく説かれています。



◆天盤活用密法とは◆

本秘伝書は、、「奇門遁甲」をいかに効果的に使用するか、という点を「天盤」の「甲尊・三奇・六儀」を中心にといた、実用と活用に一大秘伝の書です。

「奇門遁甲」は、元々人間の欲望(目的や希望)を、完全に成就させる非常に現実的な開運の占術です。そこには、その目的希望の正邪良悪を問いません。ともかく、自己の希む目的をいかにして成就させるか、という点のみに主眼がおかれているのです。

このため、「奇門遁甲術」では「天盤」にその目的希望をおいて方位を使用します。他占術のように、漠然と開運とか吉方とかいうのではありません。つまり、ある目的なり希望なりをしぼり、それを「天盤」の「甲尊・三奇・六儀」の十種類の目的項目にしぼって方位効果を上げるようにするのです。

本秘伝書は、この目的希望のしぼり方、その天盤の求め方、目的希望と天盤の関係−など誰にでも活用できるように述べてあります。
さらに、天盤の「甲尊・三奇・六儀」のこれまでの遁甲術にない、広範囲な使用法の秘伝が公開されてあります。

また、凶方位をやむを得ず使用したとき、その凶方のさけ方とその対策を公開した「奇門遁甲」の秘書です。



◆錦綉請験求効秘訣の特長◆

「奇門遁甲」といえば、方位を選ぶ事がすぐ頭に浮かんできます。
そして、方位を活用することが即ち「奇門遁甲」であると考えられています。この考え方自体は、別に間違いありません。

立向盤といえば、すぐ方位を選んで旅行や移転をする事が考えられ、凶方に絶対旅行や移転をしなければいいと考えられています。座山盤といえば、すぐ吉方を選んで造作や修築をする事が考えられ、凶方に絶対動きがなければいいと考えられています。

座山盤の場合、この考え方は現実的です。立向盤の場合、この考え方は現実的ではありません。なぜならば、日常生活において私たちは、いつでも好むときに好む方位へ動けるわけではないし、また、嫌なときに嫌な方位へ行かざるを得ないことが多いのです。

さらに、同じ吉方でも、自分が願っている象意の吉方であるとは限りません。たとえば、求財の吉方を望んでいるのに求安の吉方しかないとか、求道の吉方を望んでいるのに求官の吉方しかないとか、− 我々が日常いつでも経験することです。

本書はこうしたむずかしさに対応する「奇門遁甲の立向座山天盤活用」の大秘伝を口訣式に説明したものです。本書の内容をよく理解することによって、《吉方へいけば絶対に吉方  凶方へいけど絶対に凶方とはかぎらない》といった境地に至ることができます。さらにもう一歩、

甲尊以外の干からでも求官できる
乙奇以外の干からでも求安できる
丙奇以外の干からでも求財できる
丁奇以外の干からでも求智できる
戊儀以外の干からでも求信できる
己儀以外の干からでも求情できる
庚儀以外の干からでも求寿できる
辛儀以外の干からでも求道できる
壬儀以外の干からでも求勝できる
癸儀以外の干からでも求定できる

といった境地に至ることできます。



【ご注意】
本書は占術の最高秘伝書であり、一般の単なる書籍ではありません。
故に内容とその価値と伝授料とご自分の斯術に対する理解能力を、十分に納得がいくまでご検討の上、お申し込み下さい。
また、頁数や他書との比較で伝授料を云々されることをご容赦下さい。ご購入後の返本・お取りかえはお受けいたしません。











「傷官」考(命)佐藤六龍著



「傷官」考(命)


(会報誌・季刊「五術」平成6年2月号掲載文から抜粋) 


佐藤六龍著




新講義として『子平典故』と『子平芸海』をやるために毎晩、原文と辞書のひきくらべに苦労しています。
そして、今さらに中国は文字の国「文化発祥の地」という感を新たにしています。

中国辞書をひもとく苦しさはありますが同時に子平におけるその吉凶象意と文学性豊かな熟語の深遠な意味のピッタリとした合致性に感激してしまうのです。
このような事は、他の外国文学にはないと思うし、まして占術をこのように説いた物は中国以外に絶無でしょう。

特に、日本は中国と同じ漢字を用い、故事熟語にいたっては一部の例外を除いては中国と同じに解していますから、実に納得がいきます。今の若い人はなじみが薄いでしょうが、中年以上の人は『子平典故』に出てくる子平象意の言語は、日常使用している言葉ですから親しみがわきます。

しかし、それ以上にすばらしいと感心する点は、我々が、日常に用いているその熟語の意味を、子平推命の象意に実にぴったりと合わせている点です。

四柱推命術で、傷官星が喜神で強い命の人は、傷官の吉兆が出ます。傷官は、日干を洩らすよさですから、その人の長所、才能がうまく出るという象意で、ここから才能発揮、表現力豊か、芸術文学性のひらめき、行動能力の順当、などがいわれるのです。

これを、『子平典故』ではわずか四文字の「洛陽紙貴」(洛陽の紙貴し)で端的にあらわしています。
日本では一般に「洛陽の紙価を高める」としています。

この四字の由来は、中国の三国時代に中国一の醜男の左思という文人が「三都賦」という名文章を著し、人々がこぞってこれを筆写(当時印刷術はなかった)したため紙の値があがったことによるのです。

つまり、日本では、よい著作が出る、出版物が一世を風靡する、自己の著作なり芸が世に受け入れられる、というふうに使用しています。
傷官が喜神で強い、ここから才能発揮で名文章を著し、その筆写のため紙が高くなったというので、「洛陽紙貴」となるのです。

占術家にとって、傷官喜神が「洛陽紙貴」という表現が何ともうれしいではありませんか。


《附》
洛陽の都の紙が高くなるほどの名文章とはなにかというと、「三都賦」という著作で、三つの都の風物をたたえた名文章の「三都物語」です。

テレビでJRのコマーシャルに「三都物語」というのがあり、小生はJRもなかなかやるなあ。「三都賦」にひっかけ、京都奈良神戸の三都物語 ― とはと、感心したものです。

しかし、実は、全然そんなことは意識してなかったそうです。ワープロの一太郎というソフトも日露戦争の時の初代岸壁の母の、一太郎やい!!いたら鉄砲(銃)を上げてくれ!!というい母の言葉からとったものだと小生は思っていました。これまた思い過ごしでした。小生が学がありすぎるのか(?)じじいすぎるのか…。



話は変わりますが、日本の一般のインチキ四柱になりますと、この傷官を、字面だけからとらえています。

大阪の遁甲の講師をしていただいている山内久司先生(必殺シリーズを作った方)が、京都の四柱の先生から、「山内さん、あなたの生年に傷官があるから、先祖は首切り役人だよ」(時代劇の神様に向かってです)と言われたとのこと。

傷官から首切り、という発想、中国とくらべて、なんとお粗末なことでしょう。
もちろん、日本では喜忌を言いませんから、傷官の凶(わる)さをいったつもりなのでしょうが、それにしても首切りとは味のない言葉です。『子平典故』では、忌神の傷官が強ければ「三紙無驢」としています。

日干を洩らす凶兆が強いのですから、無駄なことをする、余計なことをする、意味がない、という象意です。

中国の南北朝時代に美辞麗句でつづる駢文体が流行しました。当時ロバは安物でしたが、学者がその安物のロバを買うのでも、その契約書を三通も駢文体で書き、それでいて、その三通の中に一時もロバの字がない、無駄な文章だった、という事に由来して、徒労、無駄なことをする、要領を得ない ― という忌傷官に「三紙無驢」としたものです。喜神に「紙貴し」、忌神にやはり紙を持ってきて無駄な契約書というのもにくいではありませんか。

同じ、忌神の食神、これも日干を洩らすのですから、やり過ぎ無駄ですが、『子平典故』では、「画蛇添足」とあり、蛇を書いた人が、時間が余ったため、つい蛇に足を書いてしまった、という故事にのっとり、忌神食神を説いています。



『子平芸海』は典故とちがい、人物の命式を説明するのに、その人の一代の吉凶の特徴と業績をわずか四文字で表現してあるのです。しかも、なぜにこの吉凶が出たか、を子平の干関係と喜忌で説いているのです。

孔子の一代の特徴を聖人と説かないで、「喪家之天狗」としてあるあたり、占術家としての目の鋭さがうかがわれます。

孔子は諸国を演説にまわっているときに、乞食と間違われたことがたびたびあります。それを、買い主を失った犬にたとえるあたり、すばらしいではありませんか。そして、その理由を「化金帯甲」云々としてあります。従旺的化金格なのに、甲木の忌財の病があるという意です。
『子平典故』といい、『子平芸海』といい、文化発生の国ではなくては、という感のする貴重な占術文献です。










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『中国医学 臨床の実際』在庫寡少!


【在庫寡少】









升水達郎著 張明澄著
 (A5判 函入り 291頁)
定価 4,250円(税込)



五行臓象と十二経絡に処方を配した本格漢方。
体質症状病期のまとめ方とその処方活用。
中国漢方の治療応用とその理論活用の集大成。
現代における最高の中国漢方医学の治療秘法。
方剤と経絡の渾然一体となった中国正統漢方。
傷寒金匱から五行臓象学にいたる漢方体系。






現代の日本における最高水準をいく漢方治療法を、ことこまかに説いた理論と実践の書です。

本書の理論体系によって、中国正統漢方医学が会得できますし、方剤各論によって、中国現代漢方の臓象経絡の疾病治療が可能になります。

本当に正しい漢方を学んでみたい方、これまでの和式漢方に不満な方 ・・・ などにお勧めする良書です。
特にこれから漢方を研究してみようと言われる方は、従来の和式漢方や理論のない民間療法的漢方とまったく違いますから、必ずご満足がいただけるはずです。


本書は古代中国人がいかに原始的な経験と観察とによって、漢方医学の一代聖典「傷寒・金匱」の体系を築きあげたかを説明し、漢方医学における正しい証に対する考え方からスタートしています。


さらに、後世の人々がいかに「傷寒・金匱」の体系の欠陥を是正しながら、今日のすばらしい中国医学大系を作り上げたかを詳述し、中国医学大系の臨床における実際的な活用法を懇切丁寧に手ほどきしてあります。


読者は、本書をひもとくことによって、今さらこれまでの日本の「傷寒・金匱」の訳注者や解説者が、誰一人として「傷寒・金匱」について何一つ知っていなかったことに驚かれるでしょう。


また、同時に、本書を読了した時点において、いかに自己の漢方能力が一日千里のはやさで進歩したかについて驚かれるにちがいありません。



【中国医学臨床の実際 内容】

序論:傷寒・金匱以前ーツボと生薬/周秦両漢の医学/陰陽経絡/薬味臓腑

本論:傷寒・金匱とはー魏晋の医学/傷寒論/太陽病/少陽病/陽明病/少陰病/厥陰病/雑病論/木病/火病/土病/金病/水病

続論:傷寒金匱からー両宋の医学/三焦経絡/清代の医学/病因/六淫/四傷

結論:傷寒金匱以後ー証方の対比/方剤/肝木病の方剤/心火病の方剤/脾土病の方剤/肺金病の方剤/賢三水病の方剤/診断/病室/病位/病性



[ 注 意 ]

病質の肝木心火脾土肺金賢水の五行の分け方、
病位の衛分気分営分血分の上焦中焦下焦のわけ方は
説いてありますが、熱寒実虚のわけ方は
『古方活用口訣・病名別古方活用法』(絶版)・
『漢方の難病治療法』の書によってください。
















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6月の新刊!

『続・占いを愛した人たち』


― 五術家列伝・珍談奇談 ―

明治大正昭和に活躍した名物易者の話




定価 2,800円(税込)


7/31まで発刊記念割引
2,520円(税込)








★復刊★


体質を常態と病態に分けて
食物を効率的に摂る法


『五行別食事療法』



(定価 3,240円)







★10月開講★

【占い教室】(後期)

《H30.10月〜H31.3月》

五行易高等科 (月2回)
紫薇推命高等科(月2回)
四柱推命高等科(月1回)
四柱推命中等科(月2回)
奇門遁甲高等科(月2回)
二十八宿生日推命科(月1回)
※二十八宿生日推命科のみ
どなたでも受講可。








※詳細はお問合せください。
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